お知らせ

【報告】第2回enPiT-Proスマートエスイーセミナー: アジャイル品質保証&組織変革セミナー

2018.07.05

2018年9月7日(金)に、アジャイル品質保証および組織変革をテーマとして第2回目の一般公開セミナー開催しました。当日は200名弱(関係者含む)の多くの参加がありました。アジャイル開発における品質の概念や技術の全体像を整理するための体系案、その参照先としてのパターン集、それらの根底にある重要なモニタリングと適応の考え方と実践、形式手法の現実的な導入、それらに対するソフトウェア工学からの見方、ならびに、アジャイル組織としての成熟度について解説と活発な議論があり、盛況理に終了しました。懇親会にも50名弱の参加があり、今後のさらなる人材育成、研究、実践に向けた幅広いネットワークづくりの機会となりました。各講演資料を掲載しましたので、各講演タイトルから参照ください。第3回セミナーは、メタモルフィックテストをテーマに12月に開催予定です。ぜひ引き続きご期待ください。

本セミナーでは、従来の非アジャイルな開発とは異なって、アジャイル開発の時代に必要な品質保証とそれを実現するための人材や組織を扱います。具体的には国内外のアジャイル品質保証や組織変革の実務家ならびに研究者が集い、アジャイル開発において必要な品質保証の技術や考え方、パターン、さらには人材育成と組織のあり方を解説します。

本セミナーは、AI/IoT/ビッグデータ×ビジネスの社会人教育事業enPiT-Proスマートエスイーにおける活動を発展させた公開セミナー第2弾として、様々な組織と連携し実施します。また本セミナーの翌日は、同じ会場でXP祭り2018が開催されるため、いわばその前夜祭としての集まりになります。ぜひあわせてご参加ください(それぞれ単独でもご参加いただけます)。

本セミナーは、ITコーディネータ協会(ITCA)に後援をいただいていますので、ITコーディネータの実践力ポイント獲得の機会となります。ITコーディネータの方も奮ってご参加ください。
● ポイント認定につきましては、遅刻・早退を認めておりませんので、あらかじめご了承ください。
● 出席証明書はセミナー受付時にお渡ししますのでお申し出ください。
● セミナー終了後、事務局確認印を押印いたします。
● 氏名、ITC資格No.をご記入の上、受付にお越しください。(事務局確認印が無い場合、ポイントは無効です)

主催:

協賛・後援:(依頼中含む)

  • 日本XPユーザグループ
  • NPO法人トップエスイー教育センター
  • 情報処理学会ソフトウェア工学研究会
  • 日本ソフトウェア科学会ソフトウェア工学の基礎研究会
  • 日本ソフトウェア科学会機械学習工学研究会
  • 電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会
  • 早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所ゴール指向経営研究会
  • ITコーディネータ協会
  • 情報処理推進機構

概要:

プログラム:

17:30-18:00 受付
18:00-18:10 アジャイル品質保証の知識体系 – SQuBOK 2020 予定より – (講演資料 slideshare)


鷲崎弘宜(早稲田大学 / 国立情報学研究所 / システム情報 / エクスモーション): ソフトウェア品質知識体系SQuBOK策定部会では現在、2020年刊行を目指して、アジャイル品質保証の概念やマネジメント、技術の知識体系を整理しています。その知識体系の改訂案を一足早くお届けします。

18:10-18:40 基調講演: アジャイル品質保証パターン: Quality Assurance から Agile Quality へ(予定)

Joseph Yoder(The Refactory, Inc.): 伝統的な品質保証(Quality Assurance)の考え方から、アジャイル品質(Agile Quality)へとチームや組織において変わっていくために必要なパターン集が QA2AQ ※としてまとめられています。本講演では、背景にあるアジャイル品質の基本的な考え方や主要なパターンの解説がある予定です。英語講演ですが、日本語質疑の機会を設けます。また主要なスライドは日本語訳も提供する方向です。

※同パターン集についてはWeb上に各種の解説(例えば平鍋氏による紹介記事「伝統的な品質保証(QA)からアジャイル品質(AQ)へと変わっていこう」)もあります。

18:40-19:05 招待講演: OODAと品質保証 (講演資料 PDF)

永田 敦(日新システムズ): アジャイル開発を進めていくとき、品質保証とか品質改善とか、みなさんどのようにお考えでしょうか。私はずっとQA側からアジャイル開発とどのように向き合うか考えてきて、最近DevQAという言葉を使ってアジャイルチームとQAのコラボレーションを試してきました。それをまとめてみると、実はQAやテストエンジニアの活動はOODA(Observe, Orient, Decide, Act) になっていたことに気づきました。なぜ、そのようになってきたか、それは、2011年にAgile Japanで来日したLinda Risingの言葉から始まっていました。半信半疑のままその言葉を守って活動したら、私の活動はQAというよりはアジャイルコーチングに近いものになっていました。今回の発表では、その言葉を紹介するとともに、その活動がOODAになっていった要因とその効果についてお話しし、議論したいと思います。

19:05-19:30 招待講演: 高生産性と信頼性におけるアジャイル形式工学手法 (講演資料 PDF)

劉 少英(法政大学): 本講演では、アジャイル開発手法の利点と問題点を指摘した上で、アジャイル手法と形式工学手法を統合して得た「アジャイル形式工学手法」について紹介する。この手法では、ユーザの要件を系統的に分析しながら明確なハイブリッド仕様を作成し、仕様アニメーションによってユーザとのコミュニケーションを強め、仕様の妥当性を検証する。このうえで、増分実装行いながら自動テストに基づくプログラムの正しさを厳密的に検証する。この結果、ソフトウェア製品も増分的にリリースすることもできるので、生産性と信頼性と共に確保できる。

19:30-19:50 招待講演: ソフトウェア工学の観点から見たアジャイル (講演資料 PDF)

土肥 拓生(ライフマティックス/NII): スマートエスイープロジェクトのカリキュラムでは、IoTシステムの構築に必要とされる様々な技術に関する知識を提供する。このように新しい技術を導入することは、不確実性が伴なうが、ソフトウェア工学において、そのような不確実性 を扱うためには、アジャイルな考え方が必須である。本講演においては、スマートエスイープロジェクトにおいて、特に、新しい技術を組み合わせてシステムを構築する実践演習において、どのような目的で、どのようにアジャイルを導入しているかを紹介する。

19:50-20:00 招待講演: “アジャイル組織への変革”と“アジャイル開発の成功・定着”のポイント (講演資料 PDF 更新版)

小林 浩(システム情報): ソフトウェア業界で広がった開発の俊敏性(アジリティ)の実現を目指した“アジャイル型開発”のコンセプトは、企業運営にも適用されつつありますが、成功している企業はまだ多くはありません。またソフトウェア開発に限ってみても、スクラムやXPなどに基づくプロセスをただ実践するだけでは、アジャイルが成功し定着することは稀です。米国のアジャイルに関する研究開発機関のAgileCxO.orgは、二百を超えるアジャイル適用事例を分析し、Agile Performance Holarchy(APH)というベストプラクティスモデルと、組織のアジャイル実践レベルを3段階で評価するベンチマーキングの仕組みを提供しています。本講演では“アジャイル組織への変革”と“アジャイル開発の成功・定着”に共通する重要なポイントと、それを支援するAPHについてご紹介します。

20:20- 近隣にて懇親会(予定)

過去の開催一覧