お知らせ
第1回スマートエスイーセミナー: ゴール指向&データ駆動要求戦略セミナー
2018.05.26
本セミナーは終了しました。講演資料等を開催報告に掲載していますのでご覧ください。
複雑さと不確実性を増す今日のITシステムの開発と運用において、 適応的に正しいITシステムを正しく提供し続けるためには、 ゴール指向(目標指向)およびデータに裏打ちされて調整しつつ新たな可能性を探索するデータ駆動の戦略・要求分析が必要です。 そこで本セミナーでは、ゴール指向とデータ駆動に基づく要求工学および周辺を深く扱います。具体的には、ゴール指向要求工学、エンタープライズアーキテクチャ、GQM+Strategiesおよびデータ駆動ペルソナを扱います。
本セミナーは、AI/IoT/ビッグデータ×ビジネスの社会人教育事業enPiT-Proスマートエスイーにおける活動を発展させた公開セミナー第1弾として、様々な組織と連携し実施します。ぜひご参加ください。
本セミナーは、ITコーディネータ協会(ITCA)に後援をいただいていますので、ITコーディネータの実践力ポイント獲得の機会となります。ITコーディネータの方も奮ってご参加ください。
● ポイント認定につきましては、遅刻・早退を認めておりませんので、あらかじめご了承ください。
● 出席証明書はセミナー受付時にお渡ししますのでお申し出ください。
● セミナー終了後、事務局確認印を押印いたします。
● 氏名、ITC資格No.をご記入の上、受付にお越しください。(事務局確認印が無い場合、ポイントは無効です)
共催:
- 文部科学省社会人教育事業 enPiT-Pro スマートエスイー
- 早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所ゴール指向経営研究会
協賛・後援:
- NPO法人トップエスイー教育センター
- 情報処理学会ソフトウェア工学研究会
- 情報処理学会ソフトウェア工学研究会要求工学ワーキンググループ
- 日本ソフトウェア科学会ソフトウェア工学の基礎研究会
- 日本ソフトウェア科学会機械学習工学研究会
- 電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会
- 情報処理推進機構
- ITコーディネータ協会
概要:
- 日時: 2018年6月29日(金)17:30-19:30, 懇親会 19:30-20:30
- 場所: 東京 霞ヶ関ビル 20階 CTCセミナールーム
- 想定参加者: ソフトウェア&ITシステム実務家、ソフトウェア&システムズエンジニアリング研究者、戦略・要求実務家、要求工学研究者ほか
- 参加申し込み: connpass サイトからの申し込みをお願いします。
- 参加費: 無料(懇親会は実費相当2000円、現地払いをお願いします)
- 問い合わせ: 早稲田大学スマートエスイー事務局 smartse@list.waseda.jp
プログラム:
17:00-17:30 受付
17:30-17:35 オープニング
鷲崎弘宜(早稲田大学 / 国立情報学研究所 / システム情報 / エクスモーション): スマートエスイーの概要、ならびに、本セミナーの趣旨としてIoT/AI/ビッグデータ時代のゴール指向&データ駆動要求戦略についてご案内します。
17:35-18:25 基調講演: ゴール指向要求工学とエンタープライズアーキテクチャ
山本修一郎(名古屋大学):
最新のエンタープライズアーキテクチャではゴール指向要求工学の考え方が全面的に採用されている。本講演では、以下の話題を取り上げ、両者の関係の一端を紹介する。
(1)ゴール指向とEAの関係
(2)EAの発展動向
(3)ゴール指向による、ビジネス変革の方法
(4)ゴール指向による、ビジネスとマネジメントの見える化指標
18:25-18:45 解説: GQM+Strategiesによるゴール指向目標戦略入門
岸田智子(クニエ): GQM+Strategiesを用いて組織においてゴール指向の考え方に基づき組織目標、戦略、測定データを扱う方法を解説します。GQM+StrategiesはIESEによって開発された、企業・組織における目標と戦略(例えばIT化)の間で整合性をもたせて組織構造に沿って連鎖させ、かつ、目標達成を定量的に評価可能とする手法です。GQM+Strategiesは、ゴール指向の測定手法であるGQM(Goal-Question-Metric)法を、組織目標と戦略の整合に向けて拡張した手法と位置付けられます。
18:45-19:05 事例: ゴール指向による組織目標管理の事例紹介
野村典文(CTC伊藤忠テクノソリューションズ): 2014年度からGQM+Strategiesを活用して組織における年間の目標管理を実施しています。GQM+Strategiesによる目標管理の利点、効果、課題等を実際の現場で活用している事例を基に紹介致します。
19:05-19:25 講演: データ駆動ペルソナとそのサービス適用
渡邊泰宏(早稲田大学): 仮想のユーザ像に基づき要求獲得・分析を進めるペルソナ法を拡張して、ビッグデータおよび機械学習を用いた検証評価とペルソナおよび戦略・要求の改訂を反復的に進めるデータ駆動ペルソナ手法を提案し、クラウドサービスへの適用を進めています。本講演ではその仕組みおよび適用上の課題や展望を説明します。本講演内容は、国際会議ICSE 2018 NIER採択論文 “Retrospective based on Data-Driven Persona Significance in B-to-B Software Development” に基づきます。